php-srcはあなたのコントリビューションを求めています
「PHP Lovers Meetup vol.5」LT資料と後記


PHP Lovers Meetup vol.5ライトニングトーク資料。ハッシュタグは#phplovers

後記・登壇動機

この文章はイベント開催の前日に書いているため当日の様子やトーク自体には触れていない。

PHPのコア開発者Gina Peter Banyard(@Girgias)氏の来日に併せ、急遽ミートアップイベントが開催されることとなった。

数ヶ月前、C言語を全く知らない私が初めてphp-srcへいくつかのプルリクエストを送った時、主にテストコードのレビューをして下さったのがGina氏である。

プルリクエスト自体よりもレビューの労力が大きかったと感じるほどの分量と正確性、既存のコードの良し悪しをものともせず今マージしようとしているコードの品質をひたすら追い求める実直さ、私のような新参にも丁寧に対応してくださる姿勢、感銘を受けたことをよく覚えている。とても良い経験だった。

閑話休題。

以前よりphp-srcは、資金やコントリビューターの不足が課題となっている。様々なユーザーが様々な場でコントリビューションを呼びかけており、問題意識の共有や一定の共感は確実に得られている。しかし、これらの活動がコントリビューションに繋がったという事例を、あまり聞かない。

心の痛む話であると同時に、冷静に考えると、ある意味当然の結果のようにも思える。

資料にも書いた話題だが、言語を含むあらゆるソフトウェアは、作る側と使う側との間では取り扱う課題領域が異なる。phpとphp-srcに至っては言語すら異なる。この差を埋めないまま呼びかけても、共感こそ得られども、すぐの行動には結びつきづらいだろう。

そこで私はかねてより、呼びかけの場が重要と考えていた。

フレームワーク全盛なPHPにありながらPHP自体の機能や設計に興味のあるユーザー、そうでなくともコントリビューションに熱心なユーザー、彼らの介する場が呼びかけの入口として最適だ。条件を満たす場や機会を伺っていたところ、PHP Lovers Meetupという直球のイベントにPHP自体の開発者が参加するという、最高のシチュエーションが突然訪れた。開催の5日前に。

またとない機会にいても立ってもいられず、飛び入りに近い形で@chatii@tadsanにLTを申し入れ快諾頂いた、これが今回の登壇動機である。

最後に蛇足。普段の私は、資料こそ無いが骨子は頭の中に全てある、という状態でなければプロポーザルは出さない。一転して今回、構想も無ければ準備期間も数日という状態で選択を迫られた。最初かなりの焦りを感じたが、意外と難なく完成できた。本題とは関係のないところだが、これは自信に繋がる。

何れにせよ、急遽の開催に漕ぎ着けてくださった主催者両名、機会を作って下さったGina氏、共に感謝したい。


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